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2008年6月18日水曜日

周囲の人の対応

患者さんは、人前に出たいのに、出られないことを深く悩み、自己嫌悪に陥っていることも少なくありません。

「人なんか怖くない」などといって、無理やり人前に出そうとすると、ますます自信をなくし、患者さんを追い込むことになります。
また「気が弱いから」「鍛え方が足りない」などの理由で、無理やり訓練したり、厳しい態度で臨むのも逆効果になります。

治療には時間がかかることが多いので、患者さんが自発的に人に会いたいというまでは見守ってあげましょう。

一般に、対人恐怖症にかかる人は、厳格な「強い親父」(あるいはそれに類する教育者)を持った人に多いといわれます。
患者さん自身の過去の親子関係に問題があったことも理解すべき点です。